知り合いに、日本代表に選ばれた、若いスポーツ選手がいます。
彼は才能の塊で、ある競技を始めて3か月で頭角を現し、わずか6か月後には、日本代表に選出され、来月、海外での世界大会に参加することになりました。
同時に始めたもう一つの競技でも、すぐに才能を発揮し、3か月後には、その種目の頂点の大会に出場、予選を勝ち抜き、決勝進出という快挙を成し遂げました。そして、同じく来月、国体参加を期待されています。
私たちはもちろん彼を応援していますが、彼の顔つきは、だんだん重くなっています。
期待と重圧に戸惑っているように見えます。
初めての海外遠征にも。
私の知り合いの元オリンピック選手とつなげて、海外遠征のアドバイスをもらったりもしました。
でも、彼の晴れやかな笑顔が戻って来ません。
緊張に押しつぶされているそうです。
親御さんも、多いに戸惑っています。
日本代表に選ばれたからといって、誰もが快諾し、海外遠征に行くわけではありません。
短期間の間に、強化合宿の参加、国内の大型大会の参加、パスポートの取得、渡航準備、体調管理など、やることが盛沢山。資金面の準備も大変です。
彼の保護者は、自分がまず腹をくくらねば、と決意されたそうです。
私は心配しています。
海外での世界大会、日本での国体、ふつうなら栄誉なことですが、彼本人にとってはどうなのだろう?と。
人は、自分の人生を、自分でコントロールできている時に喜びを感じるもの。
私の場合だと、高速道路はじめ、車の運転は、自分でハンドルを握りたいタイプです。
才能があるからと、団体や、指導者、その他の利益や名誉のために使われてしまうのはどうなのだろう?と、一人密かに心配しています。
と、言うのは、4月に出会った、ある競技での、ギネス保持者の方の言葉が耳に残っているからです。
「もう、自分のためにレースにでることができなくなってしまった。あとに引けない・・・」
周囲の応援と、資金援助のために、苦しくても、嫌でも、レースで頑張らないといけないから苦しいと、打ち明けてくれたのです。
自分の人生の王になりましょう。
自分が舵を握りましょう。
自分の喜びをもとに、選択しましょう。
その方法をお伝えしています。
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